馬場敬之(マセマ)流勉強法

数学にアバウトな発想は通用しない!

マセマシリーズで有名な馬場敬之氏が勧める数学勉強法について、『初めから始める数学』シリーズのまえがきからご紹介します。

 

馬場氏は、はしがきで数学が苦手な方に対して次のようなメッセージを投げかけています。「ボクの長~い指導経験から見て、本当に数学に向いていない人なんてほとんどいないんだよ。ただ、何らかの理由で勝手に『自分は数学ができない!』と思い込んでいるだけなんだね。体系だった分かりやすい講義をシッカリ受けて、キチンと練習すれば、誰だって数学の実力を飛躍的に伸ばすことができるんだよ。」(はしがきより引用)

 

まず、馬場氏は数学に対する重要な心構えとして「数学にアバウトな発想は通用しない!」という言葉を掲げています。これは、数学の特徴でもありますが、8割程度の理解力で問題を解いても正しい解答にたどり着くことはない、ということですね。ですので、数学の勉強では、一歩一歩確実に理解しながら着実に進めていくことが大切です。あやふやな理解のままで先に進んでも直ぐにつまずいてしまうので、確実に自分の頭で考えてマスターしてから先に進むように心掛けましょう。

 

自力で問題を解くことの重要性

馬場氏は、本当に自分が理解できているかどうかは、実際に例題や練習問題を解答を見ずに自力で解いてみることで判断できると言います。普段、途中でわからなくなって直ぐに解答を見てわかった気持ちになっていたとしても、実際には理解できていないことが多いということですね。そして、自力で問題を解いてみて理解できていないことが分かったら、もう一度自力で問題が解けるまで、参考書などを利用して理解を深めることが大切です。

 

さらに、自力で問題が解けるようになったからと言っても、これで安心しないようにと警告しています。というのも、人間はどうしても忘れてしまうので、繰り返し問題を解くことで理解を確実なものにする必要があるというわけです。反復練習こそがあなたを勝利へと導くことになります。頑張ってまいりましょう。